これって何?

クリスマスは俺が倒す

※先に太陽日和様を見ると何故こうなったかがわかります※







「クリスマス倒す」

その言葉と同時に、俺の中の全ての色々な様々な物が吹っ切れた。
気がつけば、俺は別世界にいた。


荒狂う荒野の中、男が一人と魔物が三匹いた。
赤と白の服装の白ヒゲジジイに、それに従うトナカイに似た、赤い鼻の化け物。
そして謎というローブに包まれ、正体が見えない者。
「文はわしが貰うぞ・・・」
白ヒゲジジイが何かを呟き、俺はそれに過剰反応し、言葉を返した。
「どういうつもりだ・・・ジジイ・・・」
手の中に集まる魔力、体を戦闘体制へと変えるべく、体中を循環する全魔力。
「ククク・・・モテモテリア充こそが正義・・・良い時代になったものだ・・・」
そういうとジジイは化け物に飛び乗り、突っ込んできた。
「てめぇがやってるのはプレゼントじゃねぇ・・・ただの殺りくだ!!」
その戦闘の合図と共に、ジジイのいた周りに爆発が起きた。
起きたというより、起こした。
ダメージは与えた、だが化け物の勢いは全く殺しておらず、むしろさらにスピードを上げて突っ込んできた。
それに気がついたときにはおよそ20mの距離。遅すぎた。
俺は今いる周辺に魔法陣の地雷をしかけ、後方の空に向け、高く飛んだ。
化け物はそれにあわせ、しかけた地雷に自ら乗り、バネのように使い向かってきた。
「馬上の不利を知れ、北斗七死騎兵斬!!」
次の瞬間、化け物とジジイは分断され、空中で動きを取れないままになっていた。
「今だ!飛燕流舞!!」
そう言い、技を仕掛けたらあっさりとスライスされた。
ジジイと化け物は地面に落ちるまでに砂埃と共に消えていった。

「次は貴様だ、正体を見せろ」
「ククク・・・よかろう、SANTAを倒したくらいでいい気になるんじゃないぞ・・・」
そういうと、まとっていたローブから体を見せていくと、何も無いのが丸見えだった。
「我が体は邪道ゆえ、種明かしはこれっきりよ・・・」
ローブをマントのようにばたつかせ、見えるはずの無い笑みを浮かべる。
次の瞬間、俺は問答無用でそいつの周りに爆発を起こし、戦闘を開始した。
「しっているぞ、軟弱な男よ。貴様はありもしない幻想を前に日々をすごしているのだろう。」
どこからともなく、というよりも、頭に直接話しかけてきた。
「そのような攻撃では、この私のローブすらも傷つける事はできぬ!」
そういうと辺りからカッター状の何かが四方あたりから飛び交い、襲ってきた。
「我が名はクリスマス!!全てのリア充に幸福を与える聖なる存在よ!!」
その発言を聞き、俺の魔力と共に怒りが震え上がるのが分かった。
「非リア充が鳴き始めた・・・。よかろう、かかってくるがよい・・・死の覚悟ができたのならな・・・!」
その掛け声と共に、あたり一帯に巨大な魔法陣が展開された。
「何をするつもりか知らぬが、このような大掛りな魔法では倒す前に倒されてしまうぞ?」
そういうとあたりからカッター状に続きあらゆる刃物が飛び交ってきた。終いにはチェーンソーが暴れ、狂いながらも確実にこちらへと距離を詰めてきていた。
「大いなる母、聖なる大地よ、その膨大な力を今我に宿したまえ。全てを無にせし究極の力よ。」
その言葉の羅列と共に辺りの魔力、生命が全て魔法陣に宿り始めた。
「詠唱が早い・・・!?小癪なぁああ!!!」
「忌々しい日はこれで最後だ!!古代究極魔法、メドローア!!!」
次の瞬間、無にも似た光がクリスマスを包み込み、大爆発を起こして一瞬のうちに消え去った。

「終わった・・・これで・・・これでもうカップルが街でイチャつかないで住むんだ・・・!!」
『まだ終わりではない』
声があたり一帯に響き渡り、空間が、景色が歪む。
『真の戦いはこれからだ・・・我が名は・・・』


「起きなさい、こら。いつまでも寝言を言ってんじゃないわよ」
愛しい声がする。最愛の声が。
「しっかし、寝言で呪文を言うたぁどういうことなの。」
「メドローア(笑)」
「古代究極魔法(笑)」
「究極(爆笑)」
数々のむかつく発言により、目が覚めた。
そこには、沢山の友人がいた。
俺の居場所はここにあったんだ。
俺はここにいて良いんだ。
クリスマスって
素晴らしい!!



気づくと六畳半のいつもの部屋にいた。
隣の家から聴こえていた雑音は無い。
窓から聴こえてくる音も無い。
パソコンもスタンバイになって、愛する笑顔は真っ暗闇の中。
「クリスマス・・・」
カレンダーには、赤い丸で囲まれた25があった。
「・・・倒す・・・」
俺はその日、泣いた。
既に、最悪の日が終わっているにも関わらず。
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by kamataroukun | 2009-12-25 23:59 | それ以外